Linuxカーネルは、1991年に当時フィンランドのヘルシンキ大学在学中であった
リーナス・トーバルズ (Linus Torvalds) が個人で開発を開始した。最初はア
センブリ言語で記述されたターミナルエミュレータであったが、その後、Minix
よりも優れたMinixを作るために拡張された。リーナス・トーバルズはこれを使
ってUNIX互換の機能を持つOSを動作させてみたいと考えていた。しかし商用UNIX
は高価であり、UNIXを模して実装されたMinixもまた教育的な動機から大幅に
簡略化されていたために構造的ないくつもの問題を備えており、いずれも
トーバルズの目的を果たすことは困難であった。このためトーバルズは自ら
OSカーネルの開発に着手し、既に使用していた自作のターミナルエミュレータ
を改造、ファイルシステムなどUNIX互換のサブシステムとAPIを作成し、
GNU Projectのライブラリやtools環境などと組み合わせることでそれらの
ソフトウェアが使えるようにした。
参照(http://ja.wikipedia.org/wiki/Linux)
Windowsを使っている人であれば、ディレクトリごとに役割や約束事があることはご存じでしょう。
アプリケーションをインストールする場合は、通常\Program Filesフォルダ下にサブフォルダを作ってファイルを保存します。Windows 2000であれば各ユーザー固有の設定は\Documents and Settingsフォルダ下にあり、\WINNTにはOS本体のファイルが集められています。各ユーザーが作成したデータの保存先は、ユーザー用の[マイ ドキュメント]であり、ちょっと詳しい人ならこのアイコンの実体が\Documents and Settings\ユーザー名\My Documentsであること、好きなフォルダにマッピングし直せることも知っているでしょう。
しかし、WindowsからLinuxに移行した途端、いままでのセオリーはまったく通用しなくなります。どこに何があるのか、どこをどうすればよいのか分からなくて戸惑った人も多いはずです。
Linuxの各ディレクトリにも、同じように固有の役目や使い方があります。そこで、今回はLinuxのディレクトリ構成について見ていくことにしましょう。各ディレクトリの意味を知ることによって、Linuxへの理解も深まることでしょう。
UNIX系統のOSは、オリジナルであるSystem 7のディレクトリ構成をベースに、時代の要請を取り入れながら徐々に変わってきました。そのため、さまざまなシステムで似たり寄ったりの構成になっていますが、やはり細かい違いはあります。これを統一すべく策定されたのがFilesystem Hierarchy Standard(FHS)で、2001年8月時点ではバージョン2.2がリリースされています
FHSはディレクトリ構成を規定し、/binや/sbinにはどんなコマンドがあるべきかまで記述してあります。有力なディストリビュータが協力しているので、今後はFHSに基づいたディレクトリ構成がメジャーになっていくと思われます。
参照(http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/theory02/theory02a.html)